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被爆70年 イラン毒ガス被害者来広とイラン映画祭2年連続開催

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  • イランの毒ガス被害者、映画関係者ら来広 2015年8月3日〜8月7日
    「広島イラン愛と平和の映画祭」八丁座 2015年8月1日〜8月7日
8月4日  
学生が中心となり、市民も参加型のイランについて知る会に含め、歓迎会が行われました。

イランの家庭料理「クク」(マッシュポテトを香辛料で味付け、ハンバーグ大に大目の油で焼きバンズにはさむサンドイッチ)をアイス―ダさんの指導のもと調理。

料理ができるまで、イラン映画祭へ参加するイラン人映画監督ら4名が檀上に上がり、簡単な自己紹介をしました。その後、3歳で被爆した女性が体験を語り、映画監督らは真剣に耳をかたむけていました。また、当理事長が画像を使い毒ガス被害の講義を始めると、被害状況を初めて見る日本人参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。

大学生が企画した歓迎会に大喜びのイラン映画監督ら(広島市留学生会館)

ククを調理する日イスタッフ
「第2回広島イラン愛と平和の映画祭」が8月1日、八丁座(広島市中区)で開幕。当会がイランの毒ガス被害者へ医療支援を行うことから、去年は被害者をとりあげた戦争映画が多く上映されました。しかしことしは趣向を変え、広島から自信を持ってより多くの人へ発信できる作品探しから開始。国内外の映画祭視察、映画専門家から推薦された作品から上映作品が選ばれました。

4日からイランの監督の本番初日。各作品上映後、監督とコーディネータのショーレ・ゴルパリアンさんによるティーチ・イン(Q & A)が始まりました。
ティーチ・イン打合せを行うイラン監督(広島市中区八丁座)

テーィチインを行うレザ・ミルキャリミ監督
 8月5日  
 早朝、大久野島へ出発。イランの毒ガス被害者治療に献身的だった故・行武正刀先生の三女で医師の吉國泰代さんもご主人の吉國晋医師と赴任先のシンガポールから一時帰国してくださり、毒ガス資料館で展示物や大久野島の被害や治療について、医学的な見地から説明してくださいました。資料館見学は限られた時間でしたが、イランの毒ガス被害者は食い入るように二人の日本人医師の説明を聞いていました。
 
 

  広島市内に戻り、八丁座蔵本順子さんを招き、全体昼食会を行いました。談笑中、イラン映画組合会長ミルキャリミ監督から突然、「今夜は感謝の夕食会へみなさんを招待したい。蔵本さんはもちろん特別ゲストとして」という声が上がりました。
  このあとイラン化学兵器被害者支援協会(SCWVS)兼テヘラン・ピース・ミュージアム(TPM)アリレザ・ソルシュ会長と平和首長会議事務局担当モハマッド・レザイさんは、松井一實市長表敬へ。今回で12回目となる会談で市長は「イランは周辺地域で平和首長会議加盟都市召致に大変優秀な成績を残していて、事務局テヘラン・ピース・ミュージアムが広島市と関係を持ってくださっていることに対し、お礼を申し上げなければいけない」とし、平和首長会議のリーダー都市として役割を願うテヘラン市長宛ての手紙を、ソルシュ会長へ手渡し「イランは毒ガス被害に遭っています。広島県には過去、大久野島に毒ガス製造工場もありました。原爆を二度と使わないよう、ともに平和に向かってがんばりましょう」と述べました。これに対しソルシュ会長は「被爆などの経験を世界平和に生かしてきた広島市のおかげで、テヘラン市などが平和首長会議の加盟都市になりました。被爆者は人類に貴重な役割を担い、平和のメッセージを伝えています。イランの6万人以上の毒ガス被害者も同様に強いメッセージを発信し、未来に希望を持って生きたい」としました。  
 この日八丁座で勢ぞろいしたイラン映画監督らが舞台挨拶を行い、花束が贈呈されました。
上映後、蔵本さんをはじめ全員が、ミルキャリミ監督主催のお礼の夕食会に招かれました。監督はあいさつで「新しい日本の友人ができたことや、蔵本さんの八丁座は素晴らしい映画館で、心から感謝しています。映画祭は2年目なのでまだ不十分な点もあると思いますがチャンスはあります。イランの俳優・映画関係者が会員の「映画組合」の会長職にある限り僕が力になります」と力強いエールを映画祭主催者に送りました。
 
 8月6日  
 ことしから日よけ屋根が設置された平和記念式典会場に、おそろいの白いポロシャツと帽子で毒ガス被害者・映画監督らがやや緊張した面持ちで現れました。映画監督はスマートフォンを頭上に掲げビデオ撮りに夢中。8時15分、黙とうの1分間はヒロシマとイランをつないだ瞬間のようでした。この日は、例年より暑く、午後から再び平和記念公園を訪れ、改装中の平和記念資料館を見学。館内は見学者でいっぱいでした。毒ガス被害者は自分の体験がよみがえるのか、なかなか足が進みません。その後、サダコを見たいと原爆の子の像へ全員で向かいました。イランではサダコのことを学校で習うそうです。それから八丁座へ向かう途中、まだ日が陰っていませんでしたが灯篭流しを見ることができました。映画祭でボランティアしてくれたイランのアイスーダさんは、映画祭のシンボルのオレンジの鳩と折り鶴を灯篭に描き、映画祭の成功を願い川に流してくれたと、翌日、写真とメールが届きました。この写真をイランの参加者へ転送しました。

8月7日  
 早朝、一行は東京へ。この日、映画祭最終上映作品は日本初公開のアニメ「ジュノー」英語吹替版(ICRC=アニメ・ジュノー制作委員会合作)。映画祭は無事終了しました。当会は毒ガス被害者が広島でエネルギーを得て帰国できるよう配慮し、映画祭は10年間を目標に来年も続け、イランの派遣団・モースト・八丁座が一体となりチャレンジしていくことを願っています。

NPO法人モースト事務局 Phone/Fax 082-223-0790 E-mail